診断
2020年某日、診断書を出してもらった。
かつて摂食障害で病院にかかっていたので、
今回もそのような診断が出るものと思っていた。
が。
出た診断は、解離性障害だった。
わかりやすくいうと、多重人格である。
私の場合は他人格が主人格と結びついているので記憶がなくなったりはしないが‥‥‥‥しかし言われてみればたしかに該当する事柄がある。
私には20歳を超えるまでの記憶がほとんどない。
また、記憶が無い間に親しい友人の家に身を寄せていたこともある。
(身を寄せた記憶はあるが日数や動機は全く覚えていない)
解離性健忘、解離性遁走を、わたしはこれまでに経験しているのかもしれない。
この病の発因は複雑性PTSDによるものであるということだった。
ははぁ。
心当たりがありすぎる‥‥‥‥。
そんな訳で、今はそれらの緩和治療に努めている。
薬と、認知療法等をお医者さんに駆使してもらって、なんとか元の自分に戻れるように頑張っている。
薬がよく効いてくれているのか、
最低限の家事は出来るようになった。
食事もとれるようになった。
調子のいい時は散歩に出れるようにもなった。
まだ字を読むのは上手く出来ないけれど、
もう少ししたら出来るようになるのではないかという期待は持てる状況まで持ち直した。
正直、信じられない。
死ぬことしか考えられなかったのに、
死ぬ未来しか信じてなかったのに、
私は今、未来を生きる前提で物事を進めている。
これは多分、生まれて初めての感情だと思う。
まだ戸惑うことも多いし、
特定の人以外とはコミュニケーションが取れないけれど、
いつかはまた元気になろうという気持ちになれている。
とても不思議な気持ちだ。
ただここまで持ち治せるように尽力してくれた友人たちには心から感謝しているし、
そのためにも早く元気になりたいと思っている。
とりあえず後もう少しでお米が炊けるので、
頂き物のマグロのすきみで遅い昼食としたい。
お腹減ったなぁ。(って、言えるようになったのもわたしにとってはすごい進歩で、不思議な感覚がする。)